壁に仕込む断熱材の素材は、一般的にグラスウールを使う場合が多いですが、グラスウールは湿気を含みやすく、年数が経つと結露ができていまいます。また、湿気を含むことで重くなり、下におちてしまうことがあり、そうなると断熱効果を発揮することができません。そこでグラスウールよりも断熱性、気密性の高い、発泡ウレタンを使用しています。
ちなみに気密性の高さは「相当すき間面積(C値)」という数値で示されますが、casa cubeのC値は、0.95(c㎡/㎡)。一般的な高気密住宅の基準値は5.0(c㎡/㎡)以下です。数字が小さいほど住宅にすき間が無いことになりますから、この数値は、casa cubeの気密性が高いことを表しています。
窓が大きいと、夏場は部屋が冷えにくく、冬場はせっかく温めた空気が家の外に逃げてしまいます。世界的にも「窓の性能をあげないと断熱性能は上がらない」と言われ、断熱性やエネルギー効率の良い住宅を考えたとき、窓の性能というのは大きな課題となっています。断熱性能の高いスリット窓で、壁面が大きいcasa cubeは、それだけで断熱効果があります。casa cubeの断熱性能は、取り込んだエネルギーをいかに失わないかを表した「熱損失係数(Q値)」でも高い数値を出しています。一般的な高断熱住宅は2.7(W/㎡K)以下に設定されていますが、casa cubeのQ値は、2.06(W/㎡K)。数値が小さいということは、熱を逃さないということです。
断熱性能を維持するのに大切なのが通気層です。内壁、屋根内部、仕上げの外壁と屋根の間に空気層をつくることで、熱の伝導を遮ることになります。これがないと、夏強烈な日差しに暖められた外壁の熱を内壁に伝えて暑い部屋になってしまいます。通気層があれば、あたためられた空気が、屋根や外壁上部から排出されることで、室内の温度の変化を緩やかにすることができます。